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自習室の開業資金はいくらぐらい必要か?

自習室の開業資金はいくらぐらい必要か?

自習室を開業したいと考えている人にどれぐらいの資金があれば開業出来るかを書いてみます。自習室の開業を考えている人の参考になればと思います。

自習室の開業資金はこれだけあれば開業出来る!

自習室の開業資金はいくらぐらい必要か?

結論を言うと20万~300万ぐらいと思います。

これではいくら必要かわからないと思うかもしれませんが、自習室規模や運用形態によって必要な資金は大きく変わります。

もう少し詳しく説明すると新たにテナントを借りずに机と椅子を準備するだけなら20万ぐらいで出来るし、大きな駅の近くに広いテナントを借りて行えば300万ぐらい掛かる事もあるでしょう・・という事です。

この説明だとわかりにくいので次項でもう少し詳しく説明していきます。

運用スタイル別に見る開業資金

自習室の開業資金はいくらぐらい必要か?

自習室も運用スタイルによって必要な資金が異なるので運用スタイル別に書いていきます。

通常自習室

一般的に有料自習室を新規に開業する場合はこちらになります。
まず、駅近のテナントを探して借りる必要があります。

仮に駅から徒歩で3分以内のテナントで広さが15坪で敷金礼金(もしくは保証金)が50万として家賃が20万円とします。

テナント関連費用

  • 敷金礼金(もしくは保証金)が50万
  • 家賃 20万
  • 光熱費 3万
  • 通信費 5000円

運用資金を半年分必要と考えると
50万+23万5千円×6=191万5千となります。

設備費用

  • 椅子
  • パーティション
  • 電気スタンド

これはテナントに必要な費用なので設備に必要な費用を1席2万5千円として25席とすると62万5千円となります。
ざくっと見ても250万円が必要になります。使用する設備により金額は変わってきます。

テナント契約に必要な金額は地域によって異なりますので一概には言えないところがありますのであくまで目安となります。

最初の半年間の売上が0円という事はないので実際には少し違いますし、あくまで目安の金額です。資金は多いほど安心感はあります。

半年を目安にして黒字にしたいところではあります。

オープンと同時にお客さんが殺到するような業種ではないのでしっかりと集客を行いお客さんを増やしていく必要があります。

ここに書いた以外には入退出管理やホームーページ・広告宣伝費などが必要になります。
ざっくり300万円ぐらいあれば始める事が出来るでしょう。

店舗併設型自習室

こちらは新規にテナントを借りるのではなく既存のテナントを利用して自習室を運営するので必要な資金は大きく変わります。

追加でテナント契約がないという前提で考えます。まず、テナント契約に必要な資金は必要ありません。

必要な資金は、設備に必要な資金となります。
テナント契約に必要な資金が必要でない変わりに「場所が選べません」

ですのでどれぐらいの規模の自習室にするかは1つのポイントになります。
立地的に条件の悪い場所に自習室を作ってもお客さんが来ない可能性があります。

設備費用

  • 椅子
  • パーティション
  • 電気スタンド

近辺にどれだけ自習室のユーザーとなりえる人がいるかも重要なポイントです。
仮に10席の自習室を作ると1席2万5千円とすると25万の費用が必要です。

後はどのような運用形態を取るかです。
店舗が開いている間だけ営業をするなら入退室の管理は人が行うのでこれで営業は可能です。

他の自習室と同様に365日運営するのであれば工事をする必要になる可能性があるでしょう。

また、学習塾の1室を外部のお客さんにも貸し出したい場合は、塾のホームページに掲載するのではなく別に自習室のホームページを作った方がいいでしょう。

ホームページを作る費用が必要になりますが、自分で作る事が出来れば別途費用は必要ありません。
ホームページは別途作らず、店舗が開いている間だけ運用を行うなら20万台で自習室を始める事が出来ます。

自習室規模で見るリスクとリターン

自習室の開業資金はいくらぐらい必要か?

ここまで自習室の開業資金について説明をしてきましたが、自習室の運営はキャパ(座席数)が小さいほどリスクは少ないのですが、リターン(利益)も少なくなります。

どういうことかというと小さい自習室だと家賃も安く少ない儲けで家賃を稼ぐ事は出来ますが、早く満席になるので大きくは儲けにくくなります。

もっと突っ込んだ説明を行うと10席の自習室でも実際は10席以上の契約をするのが一般的です。(全席指定席を除く)すなわち契約はしているけど利用しない人を見越しているという事です。

例えば、10席の自習室が13名まで契約するとして20席の自習室は30名まで契約するという事です。
20席の方が同時に20人以上同時に利用する可能性は低いという事です。

10席の家賃を10万、20席の家賃を20万として利用料を1万円とすると10席の場合は3万、20席の場合は10万の利益となります。

また、20席の自習室の方が損益分岐点が高く黒字にするのが難しくなります。
自習室は大きな利益を狙うビジネスではありませんが、ある程度の利益を狙うとなると大きな自習室を運営する必要があります。

新規に自習室を開業する場合は意識しておいた方がいいでしょう。
空きテナントで運用を行う場合は、空けておくよりましと考えるのか、他の事業と比較して利益が高い方を行うのかの検討も必要になるでしょう。

自習室の開業資金まとめ

自習室って机と椅子だけ置いたら出来るので開業したいという人は意外といるのかもしれませんが、自習室と言っても1つのビジネスしっかりと計画を立てないといけません。

開業資金がどれぐらい掛かって何ヶ月で回収出来るかは基本中の基本でしょう。

自習室は1つ事業ですので始める事が目的なのではなく継続的に運営してしっかりと利益を出していきましょう。

ちなみに自習室がどれぐらい儲かるかについては以下のページに書いていますので興味がありましたらご参照下さい。
>>自習室の経営は儲かるか?その疑問に回答する!<<

なお、自習室を開業したい人にむけてマニュアルを販売していますのでこちらも興味がありましたらご覧下さい。
こちらに書いた内容を詳しくしたものになります。

>>自習室開業マニュアルはこちら<<

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