自習室経営ってどれぐらい儲かるか興味がある人に個人的な見解を書いてみました。
自習室経営をしてみたいと思う人の参考になれば幸いです。
自習室の経営は儲かるかの回答
自習室経営は儲かるかの回答は自習室経営は大きく儲からないけど安定しやすい業種です。
新規で申し込みをした人が全員一ヶ月だけの利用という事はないのでストック型の収益となります。
受験生は、大きな問題がなければ受験まで利用するので利用者の属性を考えるとある程度の計算は立ちます。
次にどれぐらい儲かるかを書いてみます。
これは、少し考えると簡単に計算出来ます。
簡易計算
家賃が15万で20席の自習室があるとします。
自習室によっては座席表が公開されているので広さと場所から大体の家賃は予想がつきます。
ビル名で検索をしてみれば過去の募集の情報や別の階の募集が出ていたりします。
光熱費が2万、ネット代が5000円とすると毎月17万5千円の固定費が掛かる事になります。
利用料が月に1万として20名の利用者がいるとすると売上は20万円で固定費を引くと2万5千円になります。
当然のことながらいきなり20名の申し込みがあるわけではないので20名になるまでは利益がなかったり赤字であったりします。
少し前提を変更して家賃を12万円、光熱費2万、ネット代5000円で20席だけど25名まで受け入れるとした場合、25名で売上25万円で固定費が14万5千円で利益が10万5千円になります。
あくまで仮のシミュレーションでざっくりの計算になりますが、感覚値としては大きな違いはないでしょう。
実際は登録料やロッカーなどの売上があったり、自習室の備品代や交通費があったりします。
月に30万、40万の利益が上がるビジネスではないという事です。
この金額を儲かっているととらえるか、儲からないととらえるかは個人の感覚です。
自習室経営のメリットとデメリット
自習室経営を始める前に自習室経営がどのようなビジネスモデルでどのようなメリットであるかを理解しておくべきです。
自習室経営のメリットとデメリットについて書いてみました。
自習室経営のメリット
自習室経営のメリットについて書いてみます。
- 必要な資金が少ない
- ストック型で経営が安定しやすい
短期の利用もいますが、基本的には試験を終えるまでは何ヶ月か利用するのでストック型の収益で経営が安定しやすい。 - 作業が少なく個人の副業でも運営可能
- 複数店舗展開しやすい
- 隙間ビジネスのため超大手は参入しない
他の業種と比較をして圧倒的に参入資金は少なくてすむ。
運営に必要な作業は、見学・申し込みの対応、清掃がメインとなるので大きな作業はなく会社員の副業としても運営しやすい。
作業量が少ないため日常は集客に専念出来る。
上記の作業量と連動する部分でもありますが、1店舗目の運営が安定したら次の店舗の開業にも取り組める。
(複数店舗運営で収益アップ)
隙間ビジネスなので誰もが知っている大手企業が資本力を活かして参入しないだろうと予測する。
利益が少なく大手が参入するメリットは少ないと考えます。
自習室で全国展開している業者も実は小さい会社だったりします。
自習室経営のデメリット
自習室経営にはどのようなデメリットがあるかを書いてみます。
- 大きさ収益が稼げない
- 参入壁が低い
- 差別化しにくい
自習室経営は1店舗で30~40万というような大きな金額を稼ぐのは難しいです。
もちろん開業場所や自習室の規模にもよりますが。
参入壁が低い事業になります。特別な運営ノウハウはなくても参入は可能です。
新たに自習室を開業しようとする業者だけでなく空き部屋を有効活用しようとする業者もいる。
開業した時は同業者は近くになくても開業後に出来る可能性があります。
机と椅子があれば成り立つ事業なので差別化しにくい業種です。
という事は、近くに2つ自習室がある場合にお客さんは「価格」で比較される可能性が高いという事です。
もちろん値引き合戦はお互いにしなさいというわけではありません。
差別化しにくい事業でも差別化して選ばれる自習室を作るべきでしょう。
過当競争になる自習室
有料自習室は都市部を中心にどんどん増えていっています。
今後は安定して運営出来るビジネスでも過当競争となり運営できなくなり撤退していく自習室も出て来るでしょう。
ライバルは同業他社だけではなく塾などのであったり学校(自習室を提供)だったりします。
机と椅子を準備すれば自習室経営は出来るぐらいの安易な気持ちで考えているのでしたら参入しない方がいいでしょう。
少ないとはいえ、参入資金と時間が無駄になります。
やはり今後生き残っていくには「行きたい」と思うような魅力的な自習室を作る事が必要になってきます。
自習室の経営は儲かるかまとめ
以上、自習室経営は儲かるのかについて書いてみました。
ここまで書いてきたように大きくは儲からないけど安定し易いビジネスです。
近年、自習室は増えてきていますが、工夫と努力しだいでまだまだ一定の収益を得る事は出来るのではないかと考えています。
もし、自習室経営に参画するならビジネスモデルを理解して甘く考えずに努力するといいでしょう。
ここで書いた自習室の運用モデルは、スタッフが常駐せず無人運用の自習室の事を書いています。
当自習室では、自習室開業希望者のためのマニュアルを販売しています。
もし、興味を持たれましたら以下をご覧ください。